サンディエゴ・パルセイロ・レディースがWPSL (WOMEN'S PREMIER SOCCER LEAGUE) での2018年シーズン4試合を終え、今週からシーズン後半戦へと挑む。
5月20日、SDパルセイロは初戦、本拠地を同じくサンディエゴとし2013年のWPSLチャンピオンにも輝いたSan Diego SeaLionsをホームで迎えた。前半から押しつ押されつのゲーム展開。均衡が破れたのは後半開始から10分、#8 Chloe Frisch (サンディエゴ州立大学) の左サイドからのパスを #6 Mary Reilly (カリフォルニア大学サンディエゴ校) が落ち着いてシュートを決め [動画]、それが決勝点となり、結果は1-0とデビューシーズンの初戦ながらも見事勝利を収めた。
初戦の勢いのまま波に乗り、迎えたアリゾナ遠征。6月1日と6月2日の2日間で2試合を行う厳しいスケジュールの中遠征が敢行された。サンディエゴから片道7時間の移動や、選手達を乗せたバンが高速道路で大型トラックに衝突されるなどのアクシデントもありながら全選手、スタッフが無事にアリゾナへたどり着いた。そして第2戦目、対戦相手はアリゾナ州 ツーソンを本拠地とするFC Tucson Women。SDパルセイロは移動の疲れ、アリゾナの炎天、交代選手が2名のみという過酷な状況の中、最後まで諦めずに戦いきるも2点を失い0-2の敗戦を喫した。「チームとして90分間良く戦え、得点チャンスもいくつかあった。残りのシーズン中でチームとしてもっと良くなる思うので、次の試合に期待したい。」と試合後に#15 Samantha Staab (クレムゾン大学/U23アメリカ代表) は語った。
翌日、6月2日、38℃を越える炎天の中、アリゾナ州 フェニックスにてPhoenix Del Solとの対戦。選手たちは前日の疲れを全く感じさせないほどのエネルギッシュなパフォーマンスを見せた。勢いのまま押し切れるかと思われた後半戦、左サイドからの相手選手のドリブルでの内側への侵入を許すと、そのままシュートを打たれゴールネットが揺れた。その後も粘るSDパルセイロは幾つかの惜しいチャンスを演出するも、得点を返すことが出来ず0-1で試合終了となり、アリゾナ遠征を2連敗という結果で終える事となった。
何とか連敗の流れを止めたいSDパルセイロ。6月8日にはLA Galaxy San Diego Womenのホーム、カールスバッドへ乗り込んだ。LA Galaxy San DiegoはMLS LA Galaxyの下部組織としてサンディエゴを拠点として活動し、ジュニアユース、ユースチームなどの選手約3,000人を抱えるビッグクラブである。SDパルセイロとしても絶対に負けられないサンディエゴダービーとなり、異様な緊張感の中試合が開始された。
勢いに乗るLA Galaxy San Diego Womenは前半21分、28分と立て続けに得点をすると41分には3得点目を決めSDパルセイロを圧倒し前半を終えた。SDパルセイロもそのままでは終わらず、後半は終始パルセイロペースでゲームが進行。しかし、数あるチャンスをものにできずに苦しい時間が続いた。ついに後半ロスタイム、フリーキックからのこぼれ球を#18 Malia Kaleiohi (ウエストバージニア大学) が決めるも、その余韻に浸る間もなく、直後に試合終了。サンディエゴダービーは1-3の悔しい敗戦となり、SDパルセイロは1勝3敗という結果でシーズン前半を終える事となった。
試合後にキャプテン #13 Gianna Montini (オーバーン大学) はこう語った。「対戦相手はレベルが高く、彼女たち相手に組織としてうまく対応する事が出来なかった。数回の致命的ミスが失点に繋がり、苦しい展開が続いたが後半は流れを取り戻し良く戦えたと思う。結果として最後に得点をすることが出来、今後もこの後半と同じような戦い方が出来れば次回のホーム戦ではLA Galaxy SD相手に良い結果を期待できる。今回、選手全員が最後まであきらめずに戦えたことはキャプテンとして大変誇りに思う。」